結論:自分で申請することは可能。ただし「向き不向き」がはっきり分かれる
建設業許可の申請は、資格や代理人が必須の手続きではないため、事業者ご自身で申請することも可能です。 実際に自分で申請して許可を取得している方もいらっしゃいます。
一方で、建設業許可は数ある許認可の中でも書類の量と証明のハードルが高い手続きです。 まずは「自分で申請する場合」と「行政書士に依頼する場合」の違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | 自分で申請 | 行政書士に依頼 |
|---|---|---|
| かかる費用 | 手数料90,000円+証明書類の実費 | 左記+依頼内容に応じた報酬 |
| かかる手間 | 書類収集・作成・窓口対応をすべて自分で | 依頼範囲に応じて書類作成・提出等を支援。経歴や資料の確認には事業者の協力が必要 |
| 取得までの期間 | 不備・差し戻しで延びやすい | 準備や補正を支援。取得時期は審査・資料の状況による |
| 不許可のリスク | 要件判断を誤ると手数料が無駄になる | 事前に要件・証明資料を確認。許可を保証するものではない |
自分で申請する場合の費用と実費
兵庫県知事許可(一般・新規)を自分で申請する場合の実費は、次のとおりです。
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 申請手数料(知事・新規) | 90,000円 |
| 登記されていないことの証明書・身分証明書 | 各数百円 |
| 登記事項証明書・納税証明書など | 数百円〜数千円 |
申請手数料とは別に、必要な証明書の種類・通数に応じて実費がかかります。これらは行政書士に依頼する場合も確認する費用です。 注意したいのは、申請手数料90,000円は不許可になっても返還されないこと。 要件を満たしているかの見極めを誤ると、費用も準備期間もまるごと無駄になってしまいます。
自分で申請する場合の3つのハードル
ハードル1:書類の種類が多い
申請書類は様式だけで十数種類、添付する確認資料を含めると数十点にのぼります。 役所ごとの手引きを読み込みながら、整合性を保って作成する必要があります。
ハードル2:経営経験・技術者要件の「証明」が最難関
最大の難所は、経営業務の管理責任者と営業所技術者等の要件を書類で証明することです。 たとえば営業所技術者等を実務経験10年で証明する場合、その期間の契約書・注文書・請求書などを継続的にそろえる必要があります。 昔の書類が残っていない、前職の協力が得られない——といった理由でつまずくケースが少なくありません。
ハードル3:平日日中の窓口対応
申請前の事前相談や書類の補正で、平日日中に窓口とやり取りする時間が必要です。 現場に出ている経営者の方にとって、この時間の確保が一番の負担になることも多いです。
「要件を満たしているか分からない」状態で書類を作り始めるのが、最も遠回りになるパターンです。 先に要件充足の見込みを確認してから着手すれば、自分で申請する場合でも無駄がありません。 当事務所では要件確認のご相談だけでも承っています。
行政書士に依頼した場合の費用相場
日本行政書士会連合会の令和7年度報酬額統計調査では、法人・個人、新規・更新、知事・大臣許可などに分けて報酬が集計されています。調査金額は税込で、立替金を含みません。条件の違う申請や税別表示をそのまま比べず、依頼する業務に合う区分を確認してください。
当事務所の新規申請の報酬は、許可区分と経歴の証明資料、依頼範囲を確認して見積ります。申請手数料や証明書代を分け、書類取得・補正等がどこまで含まれるかも確認しましょう。料金表と建設業許可サポートをご覧ください。
自分で申請してよいケース・依頼すべきケース
自分で申請しても進めやすいケース
- 営業所技術者等を対象業種に対応する国家資格等で証明できる(資格の種類により追加の実務経験も確認)
- 経営業務の管理責任者の経歴がシンプル(現在の会社で役員5年以上など)
- 書類作成や役所とのやり取りに時間を割ける
行政書士への依頼をおすすめするケース
- 実務経験10年での証明が必要(過去の契約書・請求書の収集が大変)
- 経管の経歴が複数の会社・個人事業にまたがっている
- 元請や取引先から期限を区切られている(差し戻しのリスクを避けたい)
- 決算変更届など、許可取得後の手続きもまとめて任せたい
まとめ:迷ったら「要件診断」だけでも受けてみる
- 建設業許可は自分で申請することも可能。実費は手数料90,000円+数千円
- ただし経営経験・技術者要件の証明書類が最難関で、不許可でも手数料は戻らない
- 行政書士報酬は、申請区分・依頼範囲・税込かどうかをそろえて比較する
- 資格や実務経験の証明方法を確認し、必要な時間と依頼範囲から判断する
ミライ行政書士事務所(神戸市)では、建設業許可の要件確認のご相談を無料で承っています。 「自分で申請できそうか、プロに頼むべきか」の見極めからお手伝いしますので、お気軽にお問い合わせください。
参考資料
内容更新・参照資料確認:2026年9月29日。申請時は各窓口の最新の要領もご確認ください。

